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画像の合成

写真A 写真B
写真A写真B

 このページでは、右の写真Aの人物を切り抜き(?)、 写真Bに貼り付ける方法を説明します。両方とも、
 サイズ 2896×1936
 解像度 96 dpi
の写真です。
 そこそこ見られる出来栄え ( 結果表示) にはなりますが、 拡大表示すると微妙です。 より洗練された合成には、Alpha Mask というプラグインが必要になります。
 写真A、写真B共に修正/加工されますから、 必要なら元画像を別名でコピーし、コピーを用いて行って下さい。

サイズの調節

 二つの写真は、同一日時場所で同じカメラで撮影された同じサイズの写真です。 右上の写真では判りづらいですが、写真Aは、写真Bより少し近い位置から 撮影されています。 (同じ衝立の前に立っていますが、衝立の大きさを比べてみて下さい。)
・ 写真Aを縮小して調節するため、調節量を求めます。
 大体同じ位なればいい場合
写真Bの衝立の幅と写真Aの衝立の幅の比率を目分量で求めます。
(ここでの写真の場合、0.9 対 1 即ち、0.9/1 = 0.9 あたりでしょうか)
 できるだけ正確にしたい場合
 (ルーラーを使って求めることもできますが、やはり大体の値になります。)
写真Aの衝立の幅(ピクセル数)をできるだけ正確に求めます。

ツール小窓の四角形選択を選びます。衝立の左上端から右端(長方形の高さは自由) を選択領域とします。メニューバーの「イメージ」の「選択範囲に合わせてトリミング」 をクリックし、選択領域を画像全体にします。 「イメージ」の「サイズ変更」をクリックし、 サイズ変更小窓のピクセルサイズの幅の値を覚えます。 (幅 a とします) 履歴小窓で四角形選択の手前(上)をクリックして、元画像に戻します

同様にして、写真Bの衝立の幅を求めます。(幅 b とします)
 求める比率は 幅 b / 幅 a となります。
・ 写真Aのサイズを変更します
 「イメージ」の「サイズ変更」をクリックし、 サイズ変更小窓の「○ % で指定(B)」をクリックします。 幅 b / 幅 a に 100 を掛けた値を入力します。
写真Aを保存して完了です。(paint.net を閉じて休憩?)
(追)筆者は、大体同じの 0.9×100 = 90 で行いました。

切り抜き範囲を作成します

・ 写真Aを開きます。
・ 新しいレイヤーを追加します。(現時点で扱うレイヤーです)
(このレイヤーに、切り抜き範囲とする部分を黒色で塗っていきます。) 説明の為、
   最初の写真Aのレイヤーを写真Aレイヤー
   追加したレイヤーを影レイヤー
ということにします。
・ レイヤー小窓の「プロパティ」アイコンをクリックし、 その小窓の不透明度を 150 前後にし、OKをクリックします。
 こうすることで、影レイヤーへの描画範囲が判り、 しかも写真Aレイヤーも透けて見えるようにしています。 両方が見やすいようになっていればいいので、試しに 影レイヤーに黒で描画して、不透明度を調節して下さい。 下の画像は、それぞれ、不透明度を変化させた場合のキャンバスの見え方です。

不透明度 100 不透明度 150 不透明度 200
不透明度 100 不透明度 150 不透明度 200

 塗られていない部分に変化はありません。 影レイヤーは透明なレイヤーですから。
・ 不透明度の設定ができたら、次は切り抜き範囲を黒色で塗ります。
 判らなかった2点:
1.魔法の杖を使うか?
2.アンチエイリアスを、有効/無効のどちらにするか?
 [1に関して] 筆者は使いました。ペイントブラシで、
   境界部分を拡大表示し、魔法の杖で領域選択して塗り、
   内部は、ブラシ幅を大きめにして塗りました。
(魔法の杖を用いる場合の注意点)
 魔法の杖を使うときは、扱うレイヤー=写真レイヤーです。
 黒色で塗るときは、扱うレイヤー=影レイヤーです。
これを、常に意識している必要があります。間違えて写真レイヤーに塗ると、 履歴小窓を使って戻すことになります。やり直さなけらばならないだけですが、 そこまでの努力は水の泡となります。(筆者の経験では、心がすごく疲れます。)
 [2に関して] 筆者は無効にしています。
 どのみち後で「ぼかし」を行うことになりますから。
根気のいる作業ですが、頑張って塗って下さい。
・ 塗り終わったら、写真Aレイヤーを非表示にし塗り漏れがないか確認します。
必要なら、影レイヤーの不透明度を 255 にして確認して下さい。
マスク完成 ・ 完了したら、写真Aレイヤーを削除します。
・ レイヤー小窓の「プロパティ」を開き、不透明度を 255 に戻します。 (右画像)
・ 「名前を付けて保存」を使い、拡張子を png で保存します。 (不透明度情報を保つため、必ず、png にして下さい。) ファイル名は自由です(ここでは、マスク_a.png としておきます)。 休憩・・・
 保存したファイルは、修正や加工を施さないで下さい。 Alpha Mask を使っての合成でも使用しますから。
 Alpha Mask を使っての合成をする場合は、ここから
Alpha Mask のページに移動します。

画像の切り抜きと貼り付け

・ 写真Aを開きます。
・ メニューバーの「レイヤー(L)」の「ファイルからインポート(I)」を クリックします。
・ ファイル選択で、マスク_a.png(先ほど保存した影レイヤーファイル)を 選択します。
・ 「魔法の杖」で、人物以外の部分(見た目は背景だけど、実際は透明)を クリックします。(右画像)
・ レイヤーの上下を入れ替えます。
・ 扱うレイヤーを写真Aレイヤーとします。
・ 消しゴムを選択し、ブラシ幅を大きくしてキャンバス全体を消します。 (人物は消えません。右画像)
・ マスク_a.png レイヤーを削除します。
 選択領域の解除をしないでおいて下さい。

 これは、 この画像を写真Bに貼り付けた画像です。 通常の表示サイズなら見れますが、 拡大表示すると貼り付け部分が一目瞭然となります。

・ メニューバーの「効果」の「ぼかし」の「ガウス」を選択します。
・ 必要なら、ガウス小窓を移動しておいて、半径(ぼかし幅)を調節します。
(筆者は、ぼかし幅を 7 にしました。)
・ 調整が済んだら、OKをクリックします。
・ 拡張子を png にして(例えば、ファイル名:写真A.png で)保存します。
・ 写真Bを開きます。
・ メニューバーの「レイヤー」の「ファイルからのインポート」をクリックします。
・ 先ほど保存したファイル 写真A.png を選択します。
・ 人物の位置を調整します。
・ 調整が済んだら、選択解除(Esc キー)します。
・ レイヤー小窓の「レイヤーの結合」アイコンをクリックします。
・ 保存して完成です。お疲れさまでした。

レレッ!足が途切れてる!

 写真Aが縮小されている為、人物Aの足部分が途切れています。 途切れた部分を作成するのは無理そうです。誤魔化すしかなさそうです。 例えば、
写真を切り取る とか、
適当な物の写真を見繕って'もの'が置かれているように見えるようにする とか、
文字を入れる とか。
文字を入れるのが楽そうなのでそれを行っておきます。 ( 完成画像